久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「GEMINOA(ジェミノア)」ソロプレイ

 天使と悪魔の血をひく、運命の双子の対決をテーマにした二人用対戦型カードゲーム。仮想敵とのソロプレイルールもあるということで、ちょっと遊んでみました。

 物理攻撃、魔法攻撃、補助、召喚……などのカードで構成されたデッキを使って戦い、先に相手のライフをゼロにした方が勝利するという、トレーディングカードゲーム風の対戦ゲーム。手番は4つのフェイズにわかれており……物理攻撃を防ぐ自分のシールドを元の数値に戻す「シールド回復フェイズ」、手札からプレイエリアに置いたカードか昇華され場に置かれているカードを使う「行動フェイズ」、プレイエリアに置いたカードもしくは手札を廃棄して廃棄エリアに置く「廃棄フェイズ」、プレイエリアに置いたカードと残りの手札をすべて捨て札置き場に置きデッキから新たにカードをひく「調整フェイズ」……の順番に行動していくことになります。「行動フェイズ」の際は、使えるカードがある限り行動を続けられますが、次のフェイズに移ったら前のフェイズの行動をすることはできません。

 特徴的なのは、「廃棄フェイズ」によってデッキのカードを廃棄し、カード枚数を調整、デッキを圧縮することができるということですね。これにより、効果が弱いカードや相手の戦略と相性が悪いカードをデッキから取り除いて、デッキが速く回るようにしたり、また同時に、カードを場に置いたままにすることができる昇華エリアを作り出して、必要なカードを手番のとき必ず使えるようにしたりすることができます。この「廃棄フェイズ」が、本当に勝利のカギになっている感じのゲームでした。

 仮想敵と戦ってみたところ……ライフの回復方法が限られているので、ライフ差が大きくなってしまうと、挽回するのはかなり難しい感じでしたね。長くても10ラウンドかからず決着がついてしまうので、のんびりしている余裕もない。相手のカードを見て、物理攻撃か魔法攻撃、どちらを中心にするのかすぐに戦略を決め、思い切ってカードを廃棄してデッキを圧縮し……速攻で勝負を決めるつもりでいかないと勝てない感じでした。

 数回のチャレンジの後、何とか危ういところで勝利。ほんとに「廃棄フェイズ」が重要でしたね。カードをもったいなく思って残してしまったり、優柔不断に悩んでいたりしたら勝つことはできないゲームでした。

 ストーリーやゲーム内の世界の雰囲気が感じられるカードのデザインも素晴らしかったです。TCG風の対戦カードゲームですし……追加カード等、今後の展開があったら嬉しいですね。