久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ぼくたちのリメイク」

 クリエイターに憧れ、ゲーム制作に関わりながらもプロジェクトが無くなり、挫折してしまう主人公。もし違う選択をしていればと思った彼は……目覚めたとき、大学入学前の昔にほんとに戻ってしまったことに気づく。人生をやり直すために、憧れていた芸大に入学する主人公だったが……といったお話。一応ネタバレがありますので、まだ見ていない方はご注意下さい。

 昔に戻って違う選択ができればとか、もう一度情熱をもって青春時代を過ごしたいなど……誰もが一度は想像することを描いたアニメですね。リプレイやタイムリープを描いた作品では、主人公が過去に戻って違う選択をしたことで、歴史の流れが変わり、それによって起きる事件や苦難を描くのが王道で……本作も中盤そういった側面が描かれましたが、最終的には主人公がまた過去に戻って自分の人生をやり直す……リメイクしようとする展開になっていました。1クールで描ける範囲をアニメにしたといった感じで、ちょっと消化不良な最終回になっていたりもしましたね。

 個人的に、主人公の言動や振る舞い、その選択に納得できないところもあり……モヤモヤしたものを感じていたりもします。決して作品自体が面白くなかったというわけではないのですが……原作小説はまだ続いているみたいですし、主人公の選択が最終的にどういう結末を迎えるのか、続きが気になる作品ではありました。