久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「Vivy -Fluorite Eye’s Song-」

 歴史改変をテーマにしたSFオリジナルアニメーション。

 AIと人類、互いの生存をかけた悲劇的な戦争が起きてしまった未来。その未来を変える使命を与えられたのは、「歌でみんなを幸せにする」ことを使命としていた歌姫AIのヴィヴィだった……といった感じのお話。

 AI発達史における重大事件に介入し、歴史の流れを変えようとするヴィヴィと、彼女をサポートするためにやってきた高度AIのマツモト。未発達で歌姫としての使命も満足にこなせていないヴィヴィと、皮肉屋っぽいマツモトのやり取りが楽しく……未来を救うという使命に最初は反発しながらも、多くの事件と関わっていくことでAIとしても成長し、使命を全うしようと変わっていくヴィヴィの姿が胸を打つ作品でした。歌姫という設定を活かした、最終話のクライマックスも良かったと思います。

 面白いSFアニメでした。