テレビ放映されたものを視聴。リーアム・ニーソン主演のサバイバル映画。
妻を失い、癒えない喪失感を抱えながら狼相手のハンターを続ける男。旅客機の墜落により、彼は生き残った他の男たちと共に、極寒のアラスカを彷徨うことになるのだが……といった感じのお話。一応ネタバレがありますので、まだ見ていない方はご注意下さい。
一人の男の、魂の再生の物語。極寒の雪山、襲ってくる狼の群れ……過酷な自然が牙をむき、生きるためにあがき続けていた男たちが一人、また一人と命を失っていく……その様子が容赦なく描かれていました。残酷な顔を見せる自然に対して、生身の人間がいかに無力であるか。それでも生きるために戦うことは無意味ではなく、悔いのないよう最後の瞬間まで抗うことにもきっと意義はある……そう思わせるかのような最後でした。重要なのは生き残れたかどうかではなく、その魂が己の人生を生ききったかどうか、ということなんでしょうね。
好みが別れそうなラストでしたが……私は結構好きな感じでした。