久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「スターマイン・ラミー ポケット」ソロプレイ

 花火の打ち上げを題材にした二人用カードゲーム。数字が書かれた花火のカードを使って役を作り、それを場に配置して、その点数を競い合うといった感じのゲームです。ソロプレイルールもあるということなので、遊んでみました。以下の説明・感想は、ソロプレイルールのものになります。
 数字の1から7までが書かれた四色、合計二十八枚の花火カードと、トランプのジョーカーのように数字・色を自由に決められるブーストカード一枚……全部で二十九枚のカードをソロプレイでは使用します。
 花火カードをシャッフルして、そこから引いた三枚のカードとブーストカードが最初の手札、残りは山札とします。手番は、山札から引いたカードを廃棄札エリア、もしくはオープン札エリアに置くフェーズと……手札を補充するか、もしくは役を作った花火カード一組を場に置くか、どちらかのアクションを一回行うフェーズの二つで構成されています。
 最初のフェーズでは、まず山札からカードを一枚引き、それをゲームから廃棄するか、後に手札に加えることもできるオープン札にするか決めてそのエリアに置き……続けてもう一枚カードを引き、一枚目を廃棄札エリアに置いたのならオープン札エリアに、オープン札エリアに置いたのなら廃棄札エリアにそのカードを置きます。
 続けて行うアクションフェーズでは……手札を補充する際は、手札を一枚廃棄札エリアに置き、山札もしくはオープン札エリアから、あわせて二枚のカードを引いて手札に加えます。花火カードを場に置いた際は、使用したカードと同じ枚数だけ、山札もしくはオープン札エリアからカードを引いて手札を補充することになります。
 花火カードで作れる役は……同じ数字のカード二枚で作る「ペア」、同じ数字のカード三枚で作る「3カード」、同じ色のカード三枚で数字が続く状態にする「シーケンス」……の三種類。それぞれ得点が違い、「ペア」が一番低く、「シーケンス」が一番高得点となっています。ブーストカードはジョーカーのように好きな数字・色のカードとして使うことができますが、使用した場合、その組の点数から一点マイナスしなければなりません。また、花火カードは必ず役を作った一組の状態で場に置かなければならず、一度できた役にカードを付け加えたり、カードを移動させたりすることはできません。
 花火カードを場に置く際、難しいのは……場は「オープニング」「メイン」「フィナーレ」の三列に分かれており、必ず一番下の列からカードを置いていかなければいけないということ。そして、上の列の点数は必ず下の列の点数を超えていなければならず、また一度上の列にカードを置いたら、それより下の列にカードを置くことはできなくなってしまいます。このルールが守られなかった場合は失格となってしまいます。
 山札が尽きたところでゲーム終了。最後に、手札のカードで役ができていた場合は、一組だけ「フィナーレ」にそのカードを置き……得点計算に移ります。各列の役の点数を合計し、そこから各列の点数差によって決まるギャップペナルティを引いたものが最終得点となります。列の点数差が大きいと、そのギャップによって得点をマイナスされてしまうというのも難しいところですね。
 簡単なルールで気軽に遊べるカードゲームでした。気分転換に気楽に遊ぶのも良し、カードの役に悩みながら高得点を目指すのも良し、といった感じ。花火カードのデザインが非常に美しく、場にカードが並んでいくのを見るのも楽しかったです。プレイ時間が短めなので、繰り返し挑戦できるのも良いですね。何度か遊んでみて……今のところ、24点が最高点。一応「打ち上げ名人」です。
 ソロプレイは自分が作る役とそれを置いていく順番だけを考えればいいのですが……二人プレイだとルールが変わり、自分が捨てたカードを相手が取得して使うこともあるので……自分の手札と既に場に出ているカードから、相手が欲しがりそうなカードを予測して捨てるタイミングを考えるなど、そういった駆け引きも必要になってくるように思えました。ソロプレイとは結構プレイ感が変わりそうですし……いつか二人用ルールでも遊んでみたいですね。