テレビ放映されたものを視聴。非常に有名な作品ですが、通してちゃんと見たのは今回が初めてだったりします。
異常な行動を繰り返し、やがて別人のように不気味な存在に変わってしまった娘。救いを求めた母親は、神父に悪魔祓いの依頼をすることになるのだが……といった感じのお話。
日常の中に不気味な気配が見え隠れし始め、娘の奇怪な振る舞いは徐々にエスカレートしていく。病院でいくら検査しても娘の体に異常は見つけられず、原因は解明されないまま、でも確かに娘が違う何かに変わっていってしまう……悪化していく事態に苦しむ母親の姿や、変わり果ててしまった娘の様子に、怖さよりも痛々しさや悲しさを感じさせられました。事態に立ち向かうことになる神父もまた、自身の母親との関係により苦しみを抱えており……弱く儚い人間が、悪魔を通して、理不尽な現実に立ち向かうお話でもあったように思えました。
古い作品ではありますが……古典名作として面白い作品でした。