アガサ・クリスティ原作のミステリードラマ。前後編。先日NHKで放送されていたので、見てみました。一応ネタバレがありますので、見ていない方はご注意下さい。
妻を亡くし、再婚した男。路上で死亡していた女が持っていたリストの中に自分の名前があったため、警察に呼び出された男は、そのリストに書かれていた人間が次々と死亡していることを知る。その不気味な死の陰に見える、女呪い師の店「蒼ざめた馬」。死亡した前妻もまたそこを訪れていたことを知った男は、やがて自分もその呪いに怯えることになるのだが……といった感じのお話。
前妻の死、浮気相手の突然死、愛情を抱くことのできない再婚相手との生活……精神的に余裕をなくした男が、不可解な連続死と不気味な呪い師に怯え、破滅を免れるためにあがくことになり……そして、忘れようとしていた自分の罪とも対峙することになる。結局男を苦しめていたのは、自分の罪悪感であり……それこそが一番の呪いだったということなのでしょうね。
古典ミステリーのドラマとして、結構面白かったです。古典ミステリーはほとんど読んだことがないので……改めて原作を読んでみたくなったりもしました。
原作小説。あらすじを読むと……やっぱり原作とドラマでは違うところがいろいろあるみたいですね。