久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ノヴァルナ」ソロプレイ

 月の満ち欠け、移ろいをイメージしたタイル配置型のボードゲーム。4色のタイルを場から取り、繋げていくことでタスクを達成し、それによって自身のマーカーをすべてタイルの上に置くことを目指すゲームです。ソロプレイもできるということで、遊んでみました。以下の説明・感想は、ソロプレイ用ルールのものとなります。
 月時計ボードを場に置き、「新月」の上側の選択トラックに月コマを、残りの選択トラックにタイルを1枚ずつ表向きでセットします。残りのタイルは裏向きのまま脇に置いておき……自身のマーカーを、ゲームの第1フェイズ用に8個、第2フェイズ用に13個、分けて用意しておきます。これで準備完了となります。
 手番では……月コマから時計回りで3枚先までのタイルから1枚を選んで取り、自身の場に置き、月コマはタイルを取ったことであいた選択トラックに移動させます……これを繰り返していくことになります。2枚目からは、取ったタイルは既に自身の場に置いてあるタイルの縦か横に繋がるように配置していきます。

 タイルは4色あり、表には得点計算の際に使用する数字と、0~3個の達成すべきタスクが描かれており……タスクに描かれた色のタイルを必要な数だけ、そのタイルの縦か横に繋げることができれば、そのタスクは達成されたことになります。このとき、同じ色のタイルが続くように繋げることができれば、そのタイルもまたタスク達成に使用することができます。また、複数のタスクを一度に達成することもでき……例えば、あるタイルに「黄・1」と「黄・2」のタスクが描かれているとき、黄色のタイルを縦か横にあわせて2枚繋げることができれば、両方のタスクを達成したことになります。
 タスクを達成したら、そのタスクの上に自身のマーカーを1個置き……第1フェイズ用のマーカー8個をタイルのタスクの上に置くことができたら、第1フェイズは終了。配置したタイルに書かれた数字を合計して第1フェイズの点数を出し……月時計ボードのあいた選択トラックにまた1枚ずつタイルをセットしたら、第2フェイズを開始します。第1フェイズで配置したタイルに、またタイルを繋げていき……第2フェイズ用の13個のマーカーをタイルのタスクの上に置くことができたら、ゲーム終了となります。自身の場に配置されているタイルの数字を合計し、それに第1フェイズで出した数字を加えて、最終的な得点を出します。この点数が低いほど、ゲームが上手くクリアできたことになり……目標は、100点未満となります。
 ちょっと変わったパズルゲームといった感じでした。タイルが上手く繋がり、複数のタスクを一気に達成できたときは、まるで連鎖が決まったようで気持ちが良いですね。ただ、月時計ボードにセットするタイルはランダムで決まるため……最初のタイルの色が偏っていたりすると、かなり厳しいゲームになってしまったりもします。4色のタイルのうち、3色しか月時計ボードにセットされていないなんてこともあったりしますからね……その点では、運の要素もちょっとある感じでした。
 何度かチャレンジし……今のところ、100点丁度がもっとも上手くいったときの点数ですね。目標が100点未満なので、1点オーバー……惜しかったです。
 1プレイ15分程度と短く、ゲームの準備も楽なので、ちょっとあいた時間に気軽に遊べるのも良い感じだと思いました。
 複数人プレイでは、タイルに書かれた数字は、月時計ボードに置かれた自身のマーカーを移動させる数字へと変わり……手番でプレイを行えるのは、そのマーカーが最後尾に置かれているプレイヤーだけとなります。数字が低いタイルを取れば続けてプレイできる可能性があり……ただ、数字が低いタイルほど達成するのが難しいタスクが描かれているので、タイルを続けて取ってもタスクが達成できるとは限らない……この辺で駆け引きやジレンマが生まれる感じのゲームになっているみたいですね。他のプレイヤーよりも早く自分のマーカーをすべてタイル上に置くことが勝利条件となり、ソロプレイとはプレイ感も変わりそうですね。いつか複数人でも遊んでみたいです。