久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「カルカソンヌJ」ソロプレイ

 南フランスのカルカソンヌを題材にしたボードゲーム。場に地形タイルを繋げていき、そこに自分のミープルを置いて……道路や都市等を完成させて点数を得ていき、より高得点を目指そうといった感じのゲームです。ボードゲームの定番として非常に有名な作品で、本来は2~5人用のゲームですが……感染症の拡大とそれに伴う自粛生活の推奨に対応して、ソロプレイ用のルールが公開されたので、ちょっと遊んでみました。
 使うミープルは、赤・緑・黄の3色を4個ずつ。地形タイルは3等分し、各色の山札となるようにミープルの側に置いておきます。得点記録用の赤・緑・黄のミープルを1個ずつ別に用意し、得点ボードの1点・2点・3点の位置にそれぞれ置いておきます。手番管理用に、別の色の修道院長コマを1個用意したら、準備完了となります。
 手番は、赤・緑・黄の順番で進んでいき……その手番の色の山札から地形タイルを1枚とり、既に場に置かれている地形タイルに繋げていきます。地形タイルの少なくとも1辺は既に置かれている地形タイルと接するように、そして描かれている道路や都市、草原の絵は必ず繋がるように置かなければならない、というのは通常のルールと同じです。
 通常ルールと違うのは……地形タイルを置いたとき、そこにミープルを置くことが可能なら、必ずその手番の色のミープルを地形タイルの上に置かなければならないということ。またミープルを置く場所は任意で選べますが、草原の上にはミープルを置くことはできません。そして道路や都市、修道院が完成したら得点計算をし、ミープルを手元に戻しますが、得点ボード上のその色のミープルの位置が最下位のときしか、得点ボード上のミープルを動かすことはできない……といった感じになっています。都市が完成し、その地形タイルの赤のミープルを手元に戻せても、得点ボードの赤のミープルが他のミープルよりも高い点数の位置に置かれている場合は、得点ボードの赤のミープルの点数は上げられない、ということですね。
 新たに場に並べた地形タイルの上にミープルを置ける場所があるのに、手元にその手番の色のミープルが無いとき。もしくはすべての地形タイルが場に並べられたとき……そこでゲーム終了となります。最後に、地形タイルの上に置かれているミープルの数によって追加の点数を計算し、ゲーム中と同じように得点ボードの最下位のミープルから動かしていき……最も低い位置に置かれているミープルの点数が、最終的な点数となります。
カルカソンヌ」をちゃんと遊ぶのは初めてになりますが……ソロプレイ用ルールは、非常に悩ましく、思うように進められない難しいゲームでした。置くことが可能なら必ずミープルを置かなければならず……道路や都市を完成させられたとしても、点数を得るには得点ボードの最低点の位置にその色のミープルが置かれていなければならないというのが、本当に悩ましく難しい。手番に使う色のミープルが無くなってしまわないように、得点化できないことはわかっていても、あえて都市等を完成させてミープルを手元に戻さなければいけないときもあり……また道路を完成させる地形タイルが引けなかったり、都市が大きくなりすぎて完成させることができなくなってしまったりして、どうしてもミープルを手元に戻すことができない、なんてこともあって……なかなか考えていた通りには進まず、でもそれが楽しいゲームでした。
 何度か遊び、今のところ28点が最高点。ゲームが終わる度に、次はもっとうまくできるのではと思って、またつい再チャレンジしてしまいますね。ゲームの準備も容易で遊びやすく、ルールは簡単なのに適度に悩ませてくれて、繰り返し遊びたくなってしまう……ソロプレイ用のルールでしか遊んでいませんが、人気があるのも納得のゲームだと思えました。
 いつかちゃんと、多人数プレイで遊んでみたいですね。多くの拡張セットが発売されているみたいなので、そちらもちょっと気になります。