久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/諸諸感想・レビュー等

「俺たちに明日はない」

 テレビ放映されたものを視聴。有名なボニーとクライドの物語。
 田舎町でウエイトレスをしていたボニーは、ある日、クライドと出会う。クライドに惹かれたボニーは、彼と共に町を出……仲間と共に強盗を繰り返しながら各地を転々としていく。やがて彼らは警察に狙われ、追い詰められていくことになるのだが……といった感じのお話。
 束の間謳歌した自由は失われ、不自由な逃避行へと変わり……どこか違う場所に辿り着けることを夢見ながら、でもどこにも辿り着けず、あっけない最後を迎えてしまう……そんな若者二人の物語でした。
 犯罪行為は擁護できるものではなく、その振る舞いは軽率で愚かにも見えてしまいますが……人生で選べる選択肢が多いとは言えない田舎町で、彼らもその時代と地方の閉塞感に苦しめられていたのかもしれないと想像したりもして……もっとまともな選択もあっただろうに、それを選べずどうしようもない方向へ進んでいってしまう姿が哀れにも思えてしまいました。人生の最後は本当にあっけなく、そしてその後が語られることもない映画のエンディングが、より物悲しさを強調しているようにも思えました。
 結果的にある種の伝説となり、こうして様々な形で語られ……またはネタにされてしまうことになったボニーとクライド。もし二人の魂が存在したら、何を思うのだろうなぁ、なんてことを考えてしまったりもしました。