久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/諸諸感想・レビュー等

「天王寺さんはボドゲがしたい」第3巻

 女子高生ボードゲームコミック、第3巻。クラスメートの天王寺ユリアを一方的にライバルのように思っている南森ゆき。ユリアと対等に勝負し、そして勝ちたいと思って始めたボードゲームだったが……気が付けばゆきは、ボードゲーム自体の魅力に引き込まれていた。そして一緒にゲームをするうちに、ユリアとの距離も縮まっていくのだが、でもゆきはどこか素直になれなくて……といった感じの展開。
 真剣にゲームを遊ぶことによる楽しさ、そして負けて悔しくても面白かったと思えるボードゲームの魅力。ボードゲーム好きとして共感できるところが多く、読んでいてとても楽しいコミックでした。他のプレイヤーと駆け引きしながら、資源を集め得点を競う本格的なボードゲームもあれば、ダイスの出目に一喜一憂するのが楽しいゲームもあり……一口にボードゲームと言っても、本当にいろいろな種類があることが改めて分かったりもしました。
 ライバルのように思っているクラスメートに対して、複雑な気持ちを抱いている少女の成長譚という側面もあり……主人公が部活を通して知らなかった世界と出会い、人間関係も広がっていく様子が描かれているのが、部活青春ものらしくてとても良かったです。表情豊かな女の子たちのやり取り、ボードゲームを楽しむ様子も可愛い。
 楽しいコミックでした。