久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「キャットシットワンカードゲーム」ソロプレイ

 ベトナム戦争を題材にした協力型のカードゲーム。米軍の特殊部隊となって、様々なミッションに挑もう、といった感じのゲームです。ソロプレイもできるということで、遊んでみました。

 ゲームの準備として……ゲームの難易度にあわせて、クリア目標となるミッションカードを1~数枚、用意します。イベントカード8枚を裏向きのまま場に横に並べていき、エネミーカードを各イベントカードの上に3枚ずつ、裏向きのまま縦列になるよう並べていきます。4枚のキャラクターカードをプレイヤーの前に置き、キャラクターカード1枚につきアイテムカードを2枚ずつ配布します(このときキャラクター1人につき1枚だけ、アイテムカードを引き直すことができます)。最初に手番を行うキャラクターカードの側にスタートプレイヤーカードを置き、左端のイベントカードとエネミーカードの縦列の下に、ターンマーカーカードを置きます。場に並べられたイベントカード・エネミーカードの側に、エネミーカードの山札、アイテムカードの山札、支援カードを置き、リスクカウンターボードを場の側に置いて、難易度にあわせてコマをボードの上に置けば、準備完了となります。

 ゲームは基本的に最大8ターン。ターンの始めに、ターンマーカーカードが置かれている縦列のイベントカードとエネミーカードをすべて表にします。イベントカード等にターン開始時の特殊効果等があった場合はその指示に従い……それからキャラクターごとに手番のアクションを行っていきます。

 キャラクターが行えるアクションは……キャラクターカードによる攻撃等の能力を使用する、キャラクターが持っているアイテムを使用する、エネミーカードを選んで回避する、アイテムカードを山札から引く、アイテムカードを他のキャラクターに渡すかもしくは受け取る……の5つから1つを選んで行います。使用したアイテムカードは捨て札となり、攻撃して倒すか、回避に成功したエネミーカードは場から取り除いてそのキャラクターカードの側に置いておきます。

 4枚のキャラクターカードの手番がすべて終わったら、ターン終了の処理をした後、ターンマーカーカードを隣の列に移動させ、次のターンに移ることになります。

 8ターン終了時、ミッションカードに書かれている条件(目標数のエネミーを倒す、特定の施設を破壊する、等)をクリアし、リスクカウンターボードのコマが「Oops!」のマスに置かれておらず、難易度にあわせた達成値(倒したエネミーや破壊した施設等に記載された数値を合計して決める)を満たしていれば、プレイヤーの勝利となります。ミッションカードの条件をクリアできていなかったり、達成値が足りなかった場合、またはゲーム中にリスクカウンターボードのコマが「Oops!」のマスに置かれてしまった場合は、ミッション失敗、ゲームオーバーとなります。

 毎ターン、キャラクターの行動を非常に考えさせられる、結構シビアな感じのゲームでした。攻撃、回避、アイテムカードの使用等……どのキャラクターがどのアクションを行うのか、きちんと考え、エネミーに対して的確に対処していかないと、あっという間にゲームオーバーになってしまいますね。ターン終了時にその列のエネミーカードを残してしまうと、そのリスクによってリスクカウンターボードのコマが「Oops!」に向かって動いてしまいますし、中には特殊効果によって次のターンに悪影響を及ぼすものもいますし。最初のプレイでは、何をすればいいのかわからないまま、ほんとすぐリスクカウンターボードのコマが「Oops!」に置かれてしまい、ゲームオーバーになってしまいました。その後、難易度がもっとも低いイージーでクリアすることはできましたが、それも結構ギリギリでのクリアでしたね。

 兵士が皆、動物のキャラクターとして描かれていて、コミカルながらもブラックな雰囲気が感じられるのも面白かったです。

 ソロプレイでも楽しめますが……それぞれキャラクターを担当して、相談しながら進めていく協力ゲームとして、いつかちゃんと遊んでみたいですね。