久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

ゲーム規制の問題

 例のエロゲのお話。今さらですが。
 表現規制等については、もう何度か思うところは書いていて、結局いつも同じことの繰り返しになってしまうのですが……いい加減うんざりしてしまいますね。一応国文科卒業生で、司書資格も持っているので、規制や検閲については少しは勉強してきているのですが……いったいこの独善的な規制といつまで戦わなければならないのかと思うと、ほんとにうんざりしてしまいます。どれほど内容が低俗なものであっても、それがポルノであっても、フィクションの表現そのものを安易に規制してしまうことが許されないことぐらい、規制・検閲の歴史を振り返ればわかることだと思うのですが。少なくとも、作品ごとの議論よりも表現全体の規制が先、などということは決して許されないはずです。
 それに、ポルノと官能表現とサブカルと芸術の境目なんて、そう簡単につくものではないのですけどね。自分の正義に酔っている人にはわからないのでしょうけど。
 ……口が悪くなってしまって申し訳ないです。昔、この手の独善的な人間にひどい目にあわされているので、どうしても冷静さを保てなくて。フィクションの表現に目くじらを立てる割りに、目の前の差別には無関心というか、自分が行っている暴力には無自覚という方が多いので……。
 あと、報道がまたいい加減なのが気になるのですが。相変わらず規制の問題点や、反対意見はまるで報道しませんし。煽るばかりで公平さがまるでないのはそれこそ問題だと思うのですけどね。
 以下、少しリンクを。参考の一助に。

二次元至上主義! 5月9日、12日更新分
弁護士山口貴士大いに語る 【新たなる】日本製「性暴力ゲーム」欧米で販売中止、人権団体が抗議活動【外圧か?】

 でも今回の騒動って、本来はゾーニングや区分販売、流通の問題のような気がするのですが。流通の問題は確かにあるので、そこは別に考えていかなければならないと思います。