久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「まほマほ」第1巻

 人助けをする変身魔法少女「まじかる☆ほっぷ」が活躍する街。その魔法少女と関わりのある少年、弾には、密かに気になる女の子、小毬がいるのだが、彼女にも実は普通ではない事情があって……といった感じのお話。

 純粋でキュートな少年少女の、ちょっともどかしくて、でも温かい関係を描いた物語。

 キャラクターの表情ややり取りの描写がとても可愛く、同時に楽しい作品でした。

 魔法少女の設定はまだあまり活かされていない気もしましたが……今後、どうなるのでしょうね?

 

 

「真・聖竜伝 2」

 冴木忍さんのライトファンタジーシリーズ、最終巻。

 望まぬまま、帝国の後継者としての道を歩まされるラトキス。彼を助けるために帝国に向かったシンたちは、予期せぬ事態に巻き込まれていくのだが……といった感じの展開。

 いろいろな事情があったためか、全体的に展開が駆け足気味で、ちょっと物足りなく思えてしまうところがありました。面白くなりそうな要素が多々あっただけに、少し残念。

 世界や運命に抗い続けた少年少女たちが、最後に安息の地に辿り着くまでの物語だったのかなぁと思ったりもしました。

 

 

「てんぷる」

 女にだらしない父のような人間にならないために、寺で修業をして煩悩を消し去ることを望む主人公。だが訪れた寺には女性しかおらず、しかも廃寺寸前の訳ありな様子で……といった感じのお話。

 ちょっとエッチなラブコメ作品。サービスシーン多めで、一昔前のラブコメアニメを思い出させるような雰囲気の作品でした。

 登場キャラクターに嫌みなところがなく、気楽に見られる感じなのが良かったです。

 楽しかったです。

 

 

「さつきコンプレックス」第3巻

まんがタイムきらら」で連載されていた4コマコミック、第3巻。

 可愛い女の子にしか見えない兄と父親に振り回される男の子のお話。

 若干、下ネタが多い感じではありますが、コミカルで可愛いやり取りが楽しい作品でした。

 

 

「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」

 ゲーム会社で働きながら、自分が思い描くようなゲームの仕事ができないことに悩んでいた主人公。ある日、不思議なお店で入手した古い成人向けPCゲームを開封したところ、彼女は20世紀の秋葉原へタイムスリップしてしまうのだが……といった感じのお話。

 ちょっと子供っぽい性格をした主人公が、過去の秋葉原で賑やかに騒ぎ、やがてゲーム制作に関わっていく様子が楽しい作品でした。未来の改変等、時間SFっぽい要素もありましたが……そのあたりはもう一工夫欲しかったような気も。

Kanon」や「こみっくパーティー」が発売されたころ、私はちょうど大学生で……当時発売された成人向けPCゲームもいろいろ遊んでいたので、それらの描写がとても懐かしかったです。

 楽しい作品でした。

 

 

「原獣文書」第9巻

 なるしまゆりさんの描く、SF冒険譚。

 次巻完結ということもあり、確かに終局へ向かっている感じの展開でした。最後に何やら、大仕掛けのクライマックスがありそうな感じですが……。

 第9巻発売日は2021年春で、帯の文章によると、「16年ぶりの続巻」とのことで……私が読み始めた頃は、まだ20世紀でしたしね。時が経つのはほんと早いなぁと思ったりもしました。

 

 

「進撃の巨人 The Final Season」

進撃の巨人」アニメ版、完結。原作コミックの方は、最終巻発売当時に読了しているのですが……改めてアニメ最終回を見終えると、ほんと感無量ですね。

 サードシーズン終盤以降、壁の外の世界や巨人の秘密が明かされていき、同時に主人公たちが置かれた立場の過酷さもまた明らかとなっていき……物語も本当に重苦しいものへと変わっていきました。必死にあがけばあがくほど、事態はより悪くなっていくようでもあり……巨人と戦い、壁の外の世界を目指す、というわかりやすい目的があった物語当初の方が、むしろ優しい世界だったと思えるほどでした。

 長い物語に付き合っていく中で、登場キャラクターにも強い愛着が生まれていたので……彼らが深く傷つき、苦しみ、そして命を失っていく様を見ていくのは、時にしんどく感じるときもありましたね。

 エレンの決意と行動、彼を止めるための仲間たちの選択、その果てに迎えた結末……正直、まだ吞み込みきれていないところもあったりします。原作コミックもアニメも、また1話から見返して、改めていろいろ考えてみたくなりますね。

 何はともあれ……スタッフの皆様、長い間お疲れ様でした。本当に面白い作品でした。