大人しい性格とその雰囲気のせいで、クラスメートから「死神」と呼ばれ、からかわれてしまっている少女。能天気な性格の転校生の少年は、そんな事情も知らず、逆に「死神」というあだ名をかっこいいと思い、彼女と友達になろうとグイグイ迫っていくのだが……といった感じのお話。
純粋な少年の行動によって、少女も明るい表情が増えていき、またちょっとずつ友達も増えていく様子が、ほのぼのと描かれていました。二人の気持ちが、友情から、無自覚な淡い恋(?)へと変わっていくのも、小学生らしくてかわいくて良かったですね。
その一方で、最後まで変わらずいじめっぽいことを続けるクラスメートもいたりして……そういった子供の無邪気な残酷さが描かれているお話でもあるなぁと、ちょっと思ったりもしました。