久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「虚構推理」第1巻

 片目片足と引き換えに、妖怪・怪異たちの知恵の神となった少女、岩永琴子。ある事情により、妖怪・怪異たちに恐れられる存在となった青年、桜川九郎。妖怪や都市伝説に挑む二人の活躍を描く、伝奇ミステリーコミック。

 第1巻は二人の出会いと、死亡したアイドルの亡霊(?)「鋼人七瀬」事件の始まりが描かれています。

 キャラクターたちのコミカルでユニークなやり取りが楽しいお話。特に主人公の岩永琴子が非常に魅力的。冷静で大人っぽい顔を見せるときもあれば、年相応に幼さの残る振る舞いをするときもあり……表情豊かなところが何とも言えず可愛く楽しい。

 楽しくユニークなだけでなく……怪異の描写はしっかり不気味に描かれていて……事件に関わっていく二人の活躍が、自然と期待できるようになっています。アニメの方を既に見ているので、先の展開は知っているのですが、それでも続きが読みたくなってきますね。

 良い伝奇ミステリーコミックでした。