ほとんど4年ぶりぐらいになる新刊。前の巻から本当に間があいてしまってますね。アニメも放映されていた頃が懐かしいです。
1,2巻の頃はまだ、ギャグも多いラブコメの雰囲気でしたが、お話が進むにつれて陰鬱とした描写が増え、世界の空気も重くなってきた印象があります。5巻では更に徹底されていて、本当に伝奇作品になったと思えました。
で、その5巻はほとんど過去編。こまの過去や、忠尋の出生とそこで起きた事件等が描かれています。独特の描写のお陰もあって、非常に重苦しく、陰惨。笑えるところはほとんどないです。日本妖怪も描かれ方次第で、本当におどろおどろしくなりますね。愛嬌があるように見えるのが、逆に怖くすらあります。
こまの妄執の描かれ方もすごい。人間と妖怪のかかわりについての問題としては、割と普遍的なテーマではあるのですけどね。
連載は既に完結しているようですが、そちらはちゃんと読んでいませんし、また大幅な加筆修正があるようで。6巻を楽しみに待ちたいと思います。
次は何年後だろう?
- 作者: 宇河弘樹
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2007/12/27
- メディア: コミック
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