久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「QED 六歌仙の暗号」高田崇史

 七福神六歌仙に隠された謎と、現代で起きた連続怪死事件を解き明かす歴史ミステリ。
 密室、ダイイングメッセージと、歴史薀蓄と解釈だけでなく、ミステリーらしい仕掛けもあって楽しい作品でした。
 一応日本文学科卒業生なので、古今和歌集仮名序や六歌仙についての記述は、なんともいえず懐かしかったです。もう卒業してから十年近くたってしまったので、詳しいことは忘れてしまっていますけれどね。

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

QED 六歌仙の暗号 (講談社文庫)

 それにしても……ミステリーの感想は書きづらいですね。下手なことを書くと、これから読む人の楽しみを半減させてしまいかねませんから。ミステリーに関しては、ネタバレを本当に気にする人も大勢いますし。文庫になってから7年以上経つ作品ですし、もうそこまで気にしなくてもいいのかもしれませんけれど……。