久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

5分間ミステリー

 すごい懐かしい雰囲気の本でした。子供の頃読んだ名探偵クイズとかが思い出されます。
 あとがきにも書かれていましたが、ミステリー・クイズというよりは「なぞなぞ」ですね、これは。ミスリードを見破って謎を解くというよりも、ちょっとした証言の矛盾を見つけたり、単純な雑学の知識で問題を解くといった感じです。割と有名なトリックや雑学をもとにした問題が多いので、この手の本が好きな人にとっては物足りないかもしれません。私も子供の頃は、この手の推理クイズが好きでよく読んでいたので、問題を考えるよりも、「こんなクイズ、昔もあったなぁ」という感想の方が多かったぐらいですから。
 子供向けのものよりは状況がしっかり描写されていますが、大人が楽しむにはちょっと単純すぎるかもしれません。ただ、あまりクイズ慣れしていない人にとっては、入門書としては丁度いいかもしれませんね。

5分間ミステリー (扶桑社ミステリー)

5分間ミステリー (扶桑社ミステリー)

 ……って、発売日よく見たら、1994年の発行で、もう10年以上前の本なんですね。続編や似たタイトルの本が新刊で並んでいたりするので、本書もつい最近の本だと思い込んでしまってました。続編や類書があれだけ出ていることを考えると、推理クイズって今も人気あるんですね。ちょっと驚きました。