久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

夏休み仕様

 夏休み間近ということで、本屋の棚も夏休み仕様に変わってきてますね。新潮文庫の100冊とか、お薦め課題図書とか、その手のフェアものが平積み状態で。母親と一緒に読書感想文用の本を探している子供もよく見かけますし、そういう光景を見ると、「ああ、夏だなぁ」と思いますね。
 読書感想文か……今の子供って、どんな本で感想文書いているんだろう? 
 私が小中学生の頃、十数年前はどうだったかな……偉人の伝記で書く人は結構多かったと思います。あと、割と薄めの文学作品とか。『十五少年漂流記』や『ロビンソン漂流記』のような冒険もの、「ズッコケ三人組」シリーズのような、同じぐらいの年の子供が主役のものも多かったですね。
 宗田治氏の「ぼくら」シリーズは、当時映画化されたこともあって、読んでいる人は多かったけど、それで読書感想文を書いた人はあまりいなかったような気がします。
 色々悩んで、結局最後は課題図書頼りというのが、一番多かったかもしれません。私は押しつけがましい気がして、課題図書って好きではなかったんですけど。でも、課題図書にあったロアルド・ダールの『チョコレート工場の秘密』を読んでからは、考え改めましたね。
チョコレート工場の秘密』は本当に面白かった。主人公が秘密の工場に招待されるまで、その二転三転する展開がまず面白くて。工場に入ってから現れる摩訶不思議なお菓子はすごく魅力的で、強欲な登場人物を襲う皮肉な展開にはブラックユーモアがあって。ほんと、子供が楽しむために書かれたような本でした。
 昨年公開された映画は見てないので、なんとも言えませんが。本は今の子供にも是非読んで貰いたいです。割と感想文も書きやすい本だと思いますしね。

チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)

チョコレート工場の秘密 (ロアルド・ダールコレクション 2)


 ちょっと追記。新潮文庫の100冊。本屋で自分が読んだことのある本を数えてみたら、10冊ぐらいしかありませんでした。積読あわせても20冊ちょっと。意外に読んでないなぁ……。