ソ連の原子力潜水艦、「K-19」の原子炉事故を題材に作られた映画。録画しておいたものを先日視聴しました。
題材が原子炉事故なだけに、ほんとに暗くて悲惨な描写が後半は多かったです。潜水艦特有の閉塞感や、水中で感じる不安に加えて、原子炉事故の恐怖がまた。役にも立たない化学服を着せられて、冷却システムを修理する様子、その後の放射線被爆の描写、ともに地獄でした。任務のため、潜水艦と仲間を助けるため、それでも乗組員は自殺行為そのものである修理を続けていくわけですが……人災そのものといってもいいような事故だけに、自分を犠牲にする様は感動するよりも哀れにしか思えませんでした。
映画として面白かったかと訊かれると、ちょっと評価が難しいところもあります。少し冗長な気がしますし、ひたすら重苦しいので。実際の事故を題材にしているので、脚本を書くのは難しいと思いますけれどね。
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