久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

代引き規制

 今朝の日経朝刊社説より、金融庁の代引き規制について。
 以前も少し書きましたが……本当に規制するつもりなんでしょうか? もし規制されてしまったら、ただ不便なだけじゃなくて、仕事の面でもとても困ることになるのですけれど。
 通販の代引きサービスは私自身よく利用していて、ネット通販はほとんど代引きで注文しています。以前ブログに書いた生キャラメルもそうです。もし代引きが規制されてしまったら、ネット通販を利用することはほとんど無くなると思います。
 また、仕事で通信販売の対応もしているのですが、その際受ける注文でも、代引きは非常によく利用されています。もし代引きサービスが規制されてしまったら、商売でも傷手なんですよね。通信販売の規模が小さくて、クレジット決済を導入していない私の事務所のようなところでは、代引きサービスが中心になっていますから。一番トラブルがなくて楽なんですよ。
 そういった利便性を犠牲にしてまで、代引きサービスを規制しようという理由がわかりません。一応社説には少し書いてあって、「1消費者保護の仕組みが十分でない 2宅配便業者やコンビニ業者の経営が破綻するリスクがある 3反社会勢力などによる不正資金の洗浄行為つまりマネーロンダリングに悪用される心配がある」*1ということらしいのですが……実際にそういう事例が今まであったのでしょうか? 理由を聞いても、どうも説得力が感じられないのですけれど。
 なんというか、最近は本当にこの手の規制等が多すぎる気がします。他の食品や類似商品と比べて事故率が高いというわけでもなく、事故の対策もとられていたのに自粛に追い込まれてしまった蒟蒻畑とか。実際の児童保護、被害者救済には役に立ちそうにないのに、無意味に改正されようとしている児童ポルノ法案とか。不景気で厳しい情勢なのに、自分で自分の首を絞めるような真似をしてどうするつもりなんでしょう。本当に問題があったとしても、安易にすぐ規制しようとするのではなく、他の対応法を考え、締め付けや規制はなるべくしない方向で考えていくべきだと思うのですけれど。
 日経社説同様、私も代引きサービスの規制には反対です。

*1:日本経済新聞2008年12月7日 社説「理由がわからない金融庁の代引き規制」3段目より