久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ヒトラー 最期の12日間」

 録画しておいたものを視聴。
 ナチスドイツの最期を描いた作品で、そのテーマ故に最初から最後までずっと重苦しいです。
 一応その歴史は知っていても、それでも国の終わりと人の死を見せつけられると、哀れみのようものをどうしても感じてしまいますね。親が子供に毒を飲ませたり、家族を巻き込んで自決するシーンは悲痛。
 ヒトラーに関してはどれぐらい脚色されているのかわかりませんが、実際あんな風だったのかもと思わされます。追い詰められた結果癇癪をおこしたように怒鳴り散らし、でも親しい人間には優しく振る舞ったり。独裁者もやはり人間なわけで、大悪人であっても化け物ではないんですよね。だからこそ恐ろしいとも言えるのですが。
 テーマと描かれているものから、「この映画は許せない」と思う人もいるんだろうなぁ、とも思いました。私自身、消化できていないところが少しあります。宗教や政治を題材にしたものはやはり難しいですね。

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