録画しておいたものを視聴。原作を読んだのは学生の頃のことなので、さすがにあまり覚えていませんね。
映画はほとんどパニックものの雰囲気。タイトルに「戦争」がついていますが、描かれているのは突然の宇宙人の襲撃にパニックになり、怯え逃げ惑う人々の姿です。軍隊の抗戦も、一応抵抗しているといった程度。主人公の親子はひたすら逃げ続けるわけですが、その不安と恐怖を全面に出した描写は良かったと思います。父子共に余裕がなくて、始終泣いたり怒ったりしながら、でも相手を大切にしようとしているところも良かった。
ただ、最後は中途半端。宇宙人は地球の環境に負け、ずっと地球で生きていた地球人が生き残ったという落ちは、原作通りのはずですが……そういう結末だったのなら、中途半端な抵抗は描かなかった方がいいと思いました。トム・クルーズの手榴弾も、軍隊の最後の砲撃も。地球人は本当に何も出来ず逃げるだけで、最後は地球の環境によって宇宙人の侵略から救われたという描写の方が、落ちが印象に残ったと思うのですけど。抵抗を描くのならいっそ、宇宙人が弱ったところで一斉に反撃する姿を描くぐらい、思い切ったほうが良かったのではないでしょうか。
その他、トム・クルーズの行動の是非とか、息子のこととか、いろいろ気になることもあって、あまり楽しめなかったのは残念でした。映像の迫力も、もう珍しくなくなってしまいましたし。贅沢になったとは思いますけどね。
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