雫井脩介さんのデビュー作で、第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作。
中心のテーマはスポーツのドーピング問題。オリンピック代表候補の柔道強化選手2名へのドーピング疑惑を、強化チームの女性コーチが調査するというもの。
キャラクターの魅力は、主人公の望月篠子よりも、調査に協力する友人の佐々木深紅の方が上の印象でした。頼りになる女性剣士で、篠子を支え、ピンチを助けと活躍してますし。要所要所で物語を締めているのは深紅ですしね。篠子に関しては、ドーピングの調査よりも、教え子とのやり取り、コーチとしての葛藤の方が見所だった気がします。
ドーピング問題に関してはいろいろと考えさせられますね。
落ちはびっくりしましたが……賛否別れそうだなぁと思ったりも。
柔道の試合シーンは迫力があって、そこが個人的には一番楽しめました。技の駆け引きとか、意識して実際の試合を見ると面白そうですね。
- 作者: 雫井脩介
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2002/04/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 雫井脩介
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