久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

エロゲ規制について

 で、例の規制問題について。
 どういう形で規制していくのか、具体的にどの辺で線引きするのかがわからない以上、現時点で言えることはあまりないのですが。
 とりあえず、表現の規制や検閲には反対というのは、今まで言ってきた通りで。
 今回の規制を訴えてきた団体のような、偏った正義感による言動には嫌悪感を催すというのも、何度か書いてきましたが変わりません。言葉狩りと同じで、こういった規制活動こそ歪んだ差別の表れだと思いますし。
 だからといって、どんな表現の作品も自由に売っていいわけではない、というのもまた何度も言ってきた通りで。作品への批判が規制されるようなことがあってはなりませんし、作品ごとの議論が必要とされる場合もあるでしょう。現在の流通、小売に問題があるのは事実ですし、ゾーニングはもう少し徹底されるべきだとも思います。今回の業界による自主規制も、ある点では納得できる箇所もありますしね。
 ……また結局同じことを繰り返し書くことになってしまいましたが。まぁ、黙っていると同意したものとみなされ、無意味な規制が勝手に推し進めらてしまうので、声は上げ続けていかなければいけないのですけど。
 それにしても、今回のゲームに限らず、最近の「規制してしまえばそれでいい」みたいな流れがどうにも気持ち悪いというか、おかしな感じで嫌になります。議論がほとんどされないまま、気がつけば規制が決まってしまっているような感じで。しかもその規制に効果があるとは思えませんし。臭いものに蓋みたいな。昨年のダガーナイフやコンニャクゼリーもそうでしたが。不況を悪化させているとしか思えません。憂鬱ですね。
 いろいろ書いてしまいましたが、表現と規制・検閲は永遠に戦い続ける宿命なので、今回の件も仕方ないことではあるのでしょう。
 将来、自分が官能小説を書く可能性も、成人向け作品に関わる可能性もゼロではありませんし、他人事ではないので、これからの流れには気をつけていこうと思います。