押入れの整理で発掘。長く未読でした。
なんというか、懐かしかったですね。宗田理さんの本は、中学生の頃はまって読んでいて、「ぼくら」シリーズ以外もほとんど全部読んだものです。久しぶりでしたが、登場人物の名前等、結構覚えていました。
バスの転落事故、毒入りカレー事件、幼児投げ落とし、猫殺し。それら事件を起こす子供たちの異常がテーマですが……内容は、今読むと若干古く感じてしまうところがありますね。子供の異常で理不尽な犯罪というのは、実際には昔からよくあることにすぎず、現代特有のものとは言えないようですし。情報ウイルス、それによる脳の暴走という考えも、説得力の点では今一つに感じてしまいました。
個人的には、「最終戦争」の中学生編までが一番楽しかったと思います。
- 作者: 宗田理
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/12
- メディア: 文庫
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