久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「Angel Beats!」最終話

 完結。巨大な学園を思わせる死後の世界で、少年少女たちが、自分の理不尽な人生や運命を受け入れ、そこから「卒業」していく……という物語だったのでしょうけれど……最後まで、今一つお話の中に入っていけませんでした。いろいろ説明的な台詞が多い割りに、キャラクターの心情やその変化がきちんと描写されていない印象で。そのため、どうも展開が唐突な気もしてしまって。
 テーマは個人的には非常に好みで、細かいギャグや、天使ちゃんマジ天使とか、楽しめる要素もいろいろあったのですけれど。全体の構成や描写にもう一工夫あれば、名作になったとも思うのですけれど……。
 野球の回とか、釣りの回とか。あとテストの回とか。「死んだ 世界 戦線」がバカをやっているお話は好きでした。大仰にいろいろ語るよりも、バカをやっている中で楽しさなり絆なりを見つけていくお話の方が良かったのでは? と思ったりも。
 なんとも惜しい作品だったというのが正直な感想です。

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 余談。設定についていろいろ考察したくなったり、物語を自分の解釈で語りなおしたくなってしまうのは、古いKEYのファンの習性なんでしょうか。惹かれる要素、こちらの琴線に触れる何かがあるんですよね。