久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「けいおん!!」最終回

 最終話後の番外編2話を終えて、「けいおん!!」も完結。
 2話目の番外編は、1期BDのジャケット撮影を絡めて思い出を振り返るような描写をしつつ、風邪のさわ子を見舞う昔の軽音部メンバーや、唯たちには秘密で次の新歓ライブの練習をする梓を描くことで、未来のことも思わせる構成になっていましたね。番外編ですが、もう一つの最終回といった雰囲気でした。梓たちが弾く「ふわふわ時間」の音にあわせて校内を駆ける4人の姿が切なくも眩しいです。
 で、良い最終回だったなぁと思っていたら、映画化決定の告知。予想していなかったわけではありませんが、それでも告知を実際に見たときは驚きました。嬉しいですが、でも「けいおん!!」は劇場でよりも、自宅でまったり見たいなぁという思いも。*1
 総じて。1期以上に丁寧な描写で、高校生ならではの青春、友達と過ごす部活や学校生活の楽しさが描かれたお話でした。1期は14話で約2年間を描いたため、テンポが良い反面、どうしても駆け足気味の印象がありましたが、第2期は2クール使って最後の1年をじっくり描いたため、各キャラの心情等、本当に丁寧に描写されていたと思います。特に2年生組みは、2期になって出番も増えて、心情も掘り下げられて、とても魅力的なキャラになったと思います。梓、憂、純の関係は好み。留守番、夏休み、バレンタイン、どれもお気に入りのエピソードです。
 唯たちのクラスメートや他の部活の子たちも、出番が多いわけではなくてもしっかりと描かれていて、いろいろこちらの想像を刺激されましたね。唯たちのほとんど出ない、クラスメートたちだけのお話なんかを見たいなぁと思ったりもしました。
 学校生活が丁寧に魅力的に描かれていたので、自分の学生の頃を思い出すというか、青春を追体験しているような気分になることもありました。進路の話とか、学園祭を前にドタバタする話などを見ていると、本当に懐かしく思ってしまいます。キャラやお話の魅力以外でも、そういったノスタルジーを感じさせてくれるところが、人気の一つの要因になっていたのかもしれませんね。
 まとまり悪く感想を書き連ねてしまいましたが……第2期も楽しませて頂きました。映画がどんなお話になるのかわかりませんが、期待して待ちたいと思います。あと、BD最終巻に収録されるであろう未放送の番外編も。

けいおん!!(第2期) 1 [DVD]

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 ゲームは明日発売……明日発売なんですけどねぇ……。

*1:それにしても、「鋼の錬金術師」や「マクロスF」「ガンダム00」等、TBSアニメは映画化率が高いような気がしますね。