久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「狂科学ハンターREI 5 エディソンの交信機」中里融司

 積み消化。
 現在の科学を越えた異端の科学技術を破壊するハンターの姫城玲と、異端の科学技術を独占しようとする秘密結社「黄金の薔薇」の戦いを描いた、伝奇アクション。一応完結編です。
 神になろうとする玲の父親正樹と、それを阻止しようとする玲と仲間たちの最終決戦。登場人物が多すぎて、各キャラの見せ場が充分描かれていないような気がするのがちょっと残念。トリュープ・フリューゲルが意外に活躍しているところは、その光景を想像すると笑えて面白かったですけれど。オカルトやトンデモ兵器等なんでもありの世界設定は魅力的でした。
 クライマックスの描写や、登場キャラによるあとがきを読むと、第二部の構想もあったようなのですけれど、ね……。