久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「RDG レッドデータガール」最終話

 現代日本を舞台にした伝奇ファンタジー、最終話。
 陰陽師修験道等を題材にした伝奇作品であると同時に、主人公の成長を描いた学園青春物語でもありましたね。「姫神」の宿命を負った少女、泉水子。最初は臆病で引っ込み思案で、自分の意見も満足に言えないような少女でしたが、控えめでも少しずつ成長し、年相応の女の子らしい表情を見せられるようになっていく様子が、とても丁寧に描かれていたと思います。険悪だった深行との関係も、良い方向に変わっていく過程がちゃんと描かれていましたしね。
 でも最後は、ちょっと唐突というか……第一部完、みたいな感じで終わってしまいましたけれど。ちゃんと終わった気がしないというか……そこだけがちょっと残念でした。

RDG レッドデータガール 第1巻 [DVD]

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 原作は完結しているようですが……最後はどのように描かれているのでしょう? ちょっと読んでみたいですね。

 そういえば、「SFマガジン」最新号の特集記事と「Media Showcase」で、「RDG レッドデータガール」の原作とアニメがそれぞれ紹介されていました。荻原規子さんの作品はちゃんと読んだことがないので、いつか読みたいと思っているのですが……。