夫に精神的に依存し、献身的に尽くしてきた主婦が、不安と孤独から徐々に正気を失っていく様を描いたホラー小説。ヒロインの日記による独白と、周囲の人たちの視点と、二つの視点で物語は進んでいくのですが……個人的にはあまり好みではありませんでした。ちょっと説明的なところがあって、後半になるまでなかなか物語の中に入っていけなかったので。
それとも、私が独り者だからあまり楽しめなかったのでしょうか? ヒロインと同じ専業主婦か、またはちょっと尽くしすぎるタイプの妻を持った男の人が読むと、また感想が違ってくるかもしれませんね。
- 作者: 新井素子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1995/04
- メディア: 文庫
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