順調に巻を重ねている「鉄壱智」第4巻。
前巻の終わりから、朔ら彦と一緒に旅立つことになった鉄壱智ですが……朔ら彦の目的や感情が見えにくい上に、余裕のない状況での旅なので、非常に息苦しい雰囲気になってますね。決して能天気というわけではないのですが、ある種の明るさみたいなものを持っている鉄壱智が全体の救いになってくれている気がします。
その旅が進む中で、お互いのことを少しですが知っていく鉄壱智と朔ら彦。共に漂着の神に挑んだ結果、ある面では互いを認めながらも、気を許したわけではない。仲間ではないけど、完全な敵でもないという微妙な関係がよく描けていると思いました。心理描写は変わらず上手いです、ほんとに。
でも、大人・鉄壱智と朔ら彦はちょっと狙いすぎ。まぁそれを言ったら「原獣文書」も……なんですけどね。
鉄壱智 (4) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
- 作者: なるしまゆり
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2007/12/25
- メディア: コミック
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