久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「おとぎ奉り」11巻

 ついに最終章突入。六条重臣が復活してしまい、その家臣たちまでも現代に甦ってしまったのが前巻のラストですが……結果、宮古野市内は百鬼夜行を通り越して地獄絵図の状態に。よく、日本の妖怪は海外と違って愛嬌があるなんて言われていますが……本気で襲い掛かってくる日本妖怪は半端なく怖いと思わされます。人が容赦なく殺されていく光景は、ほんとに地獄です。
 今まで今一つ影の薄かった蝦夷さんは大活躍。圧倒的な敵を相手に、自分を犠牲にしながらも戦い続ける姿は格好良いですね。そしてあわせて語られる、眷族復活の原因……何かあるなとは思っていましたけれど……。
 みんな色々背負わされて、色々なものを犠牲にして。現状、ハッピーエンドはかなり難しい展開になってきている気もしますが。あと1、2巻で完結するのでしょうけど、最後まで見届けたいと思います。

おとぎ奉り(11) (Gum comics)

おとぎ奉り(11) (Gum comics)