久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「トライガンマキシマム」14巻

トライガン」を含めると全17巻。SFガンアクションの大作もついに完結です。最後はほんとに大団円。とても気持ちのよい終わり方だったと思います。
 不殺のガンマンが主役でありながら、それでもこれだけ迫力があり、また重たいお話を描ききったのは素直にすごいと思いました。不殺テーマだと、どうしても中途半端な理想論で終わってしまうお話が多いものですが。「トライガン」がそうならなかったのは、主人公ヴァッシュを取り巻く環境が本当に過酷で、戦いがひどく凄惨なものだったからでしょう。その中で傷ついてボロボロになりながらも、不殺を覚悟をもって貫いてきたからこそ、その生き様は決して綺麗事ではないと思えたのでしょうね。ありきたりで、たいていは安っぽい響きしかもたない「ラブ・アンド・ピース」の言葉を、これだけ重たく伝えられるのは珍しいです、ほんとに。
 内藤泰弘さん、お疲れさまでした。映画は素直に楽しみに待ちたいと思います。

トライガン・マキシマム 14 (ヤングキングコミックス)

トライガン・マキシマム 14 (ヤングキングコミックス)

 余談ですが……内藤さんが原案・デザイン他を担当されてるアクションフィギュアの「アッセンブルボーグ」、その広告冊子が挟まれていたのですが……これはすごいです、ほんとに。見ていてワクワクしてきます。男の子心をくすぐられる玩具ですね。
「アッセンブルボーグ・バロン」と「トライストライカー」は欲しいなぁ。パワーローダー作りたい。ごつい大型武器を振り回させたいです。発売されたら買ってしまいそうだ……。