久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「浮き草デイズ」2巻

 完結編。
 ホテルの朝食バイトと夜のデータ入力。二つのバイトで生活費を稼ぎながら、ショールームで個展を開いたり、ホームページを作って絵日記を描き始めたり。そうして、遂にイラストエッセイ本の依頼が来て……。
 上手く結果が出せないで焦ったり、周りと比べて落ち込んだりというのは、私も経験があるので、非常に共感できました。それに、結果が出たときの喜びと驚き、戸惑うような気持ちなんかも。
 明るめの絵柄でもそのときの焦りや不安は伝わってきて、でも決して深刻になりすぎないようバランスを保って描かれているのが良いですね。こういった本は、一歩間違うと苦労自慢みたいになってしまうものですが、本書はうまく読み物として楽しめるように作られていると思いました。

浮き草デイズ〈2〉

浮き草デイズ〈2〉