第5回C★NOVELS大賞受賞作。橋を架ける魔術を使う架橋技師(ポンティフェックス)たちの物語。橋の魅力にとりつかれている主人公フレイは、師匠の汚名をはらすために、敢えて戦争に利用される道を進んでいくのだが……。
一冊で手堅くまとまっていますが、若干展開が駆け足気味の気も。戦争の展開とか、あまり盛り上がりませんでしたし。
師匠の汚名を晴らそうとするあまり周囲に反発してしまうフレイ、そのフレイを守ろうとする騎士レオ、フレイのパートナーを務める架橋技師アリューシャ。主役の三人に対して、他のキャラの書き込みが今一つの気もしました。フレイのライバル的キャラであるエーレンフリートや、そのエーレンフリートのパートナーで天然気味の女性架橋技師フィネは、魅力的なキャラになりそうなだけに残念。
主役が技師ということで、ちょっと地味めでもあります。あともう一つ盛り上がるところが物語にあれば、と思ってしまいました。
遙かなる虹の大地―架橋技師伝 (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 葦原青,Tomatika
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2009/07
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 21回
- この商品を含むブログ (7件) を見る