SFファンタジー
ファンタジー小説やファンタジー・テーブルトークRPG好きなら名前ぐらいは知っているであろう、有名なファンタジー小説。ちゃんと読んだことがなかったので、手に取ってみました。 肉体面でハンデを抱えた皇子が、従弟との確執と戦いの中、「混沌の神」に助…
三雲岳斗さんのSFミステリー小説。第1回日本SF新人賞受賞作品。 無重力の宇宙ステーション内に浮かぶ、まるで高所から落とされたことで墜落死したかのような死体。従妹と共に宇宙ステーションを訪れていた主人公は、その事件に関わることになるのだが……とい…
「レンズマン」シリーズで有名なE・E・スミスのSF冒険活劇。 火星へ向かう途上、正体不明の敵に襲撃されてしまう宇宙船。辛くも脱出することに成功した計算士の主人公と社長令嬢は、漂流生活の苦難を乗り越え、やがて謎の敵と対峙することになる……といった感…
1990年代のSF短編小説集。収録作家は、ニール・スティーヴンスン、スティーヴン・バクスター、アレステア・レナルズ、ダン・シモンズ、コニー・ウィリス、ショーン・ウィリアムズ、マイク・レズニック、ジョナサン・レセム、イアン・R・マクラウド、デイ…
「ロードス島伝説」第四巻までの主役である、王子ナシェルの物語の序章と終章。序章の方は、角川ミニ文庫の方で一度読んでいます。 あとがきにもある通り、王子ナシェルの物語であると同時に、彼と深く結びついた者たちのお話でもありますね。特に、彼を愛す…
野尻抱介さんによる、宇宙開発を題材にしたSF短編集。五本を収録。 落ち着いた筆致で、宇宙開発に取り組む人々の真剣な思いや、独特な探求心、困難に挑む姿等が描かれていました。松浦晋也さんの解説にもありましたが……登場人物が基本的にとても理性的で、想…
「時の車輪」第2部完結。今更ですが読みました。 「英雄蘇生の角笛」を取り戻すためのアル=ソアたちの旅と、罠にはまってしまったエグウェーンたちの戦いがそれぞれ描かれています。 登場人物が多いためか、ちょっとまとまりが悪かったような気も……クライ…
中学2年の夏、タイムリープの薬を使って十年後に跳んだことで、未来人の少年保彦を助けることに成功した美雪。だが十年後、来るはずの過去の自分は現れず、更に自分が知らない出来事や不可解な事件が美雪の周りで次々と起きていく。過去が変わってしまった…
ネビュラ賞受賞作品。ロバート・J・ソウヤーの小説をちゃんと読むのは、これが初めてだったりします。 人間の魂と思われる「魂波」を発見した医学博士のホブスンは、研究のために自分の脳をスキャンし、精神のシミュレーションを三つ作り出す。一つは死後の…
歌手であり、テレビショーの人気司会者でもある男、ジェイスン・タヴァナー。意識を失った状態から目覚めた彼は、誰からもその存在を知られていない男になっていた。旧知の相手からも忘れられ、自分の存在を証明する記録もなくした彼は、警察に追われながら…
積み本消化。 こちらの世界のタングステンと、平行宇宙に存在するプルトニウム186。それらを交換することで、無公害のエネルギーを手にすることになった人類だが、その交換には実は大きな危険が秘められていて……。 3部構成。第1部では、エネルギーの交換に…
表題作含めて6篇収録のSF短編集。コミカルでドタバタしたお話の中に、少しの毒が混ざったようなブラックユーモアのあるSF短編でした。 表題作で、「冷たい方程式」を題材にした「フランケンシュタインの方程式」と、味覚によってコミュニケーションをとる異…
積み本消化。3巻を読んでから、大分長い間放置してしまっていましたが……。 「英雄蘇生の角笛」を求める旅の中、貴族たちの陰謀のゲームに巻き込まれてしまうアル=ソアたち。わかれていた仲間たちと合流するものの、角笛は敵に奪われてしまい……。 細かいと…
ファンタジーアンソロジー。収録作は8作。新潮社編集部のアンソロということもあってか、掲載されている方は皆さん、日本ファンタジーノベル大賞の受賞者のようです。受賞作の関連作、スピンオフ等もあったり。 個人的なお気に入りは、不可思議な深夜バス車…
「空飛び猫」シリーズ4冊目。 田舎の退屈な生活に物足りなさを覚えた末っ子のジェーンは、冒険を求めて都会に旅立つが……。 冒険とピンチ、そして手に入れた自分の居場所と生き方。自立や成長といったテーマや、いろいろな寓意がこめられているのでしょうけ…
文庫サイズの絵本。「空飛び猫」シリーズの三冊目です。 やんちゃで世間知らずなところのある猫アレキサンダー。家を出て冒険をしようとした先で木から下りられなくなったところを、空飛び猫の末っ子で、喋ることのできないジェーンに助けられる。その恩返し…
恋人に裏切られ、瀕死の状態になったテレパスの少女ルシア。彼女の憎悪の思念によって危機から救われた無限心理警察刑事OZは、月の都市で彼女の魂を救おうとするが……。 ルシアの事件を調査する月の刑事と、ルシアを利用しようとした犯罪者の対峙に紙幅の大半…
連載小説の題名が決まらないことに苦しむ作家「小松左京」が巻き込まれてしまう大騒動を描いた、ドタバタSF。題が決まらないことが、なぜか歴史を改変してしまう騒動にまで発展してしまい……。 主役が作家自身で、連載でのタイトルページや編集者の言葉まで作…
大戦後、平和の象徴として建設された永久平和都市オフィール。その都市の裏側で、平和を演出するために、テロや犯罪事件そのものをなかったことにする組織「手品師(ザ・ジャグル)」の戦いを描いたお話。 連作短編の形で、1巻には3話収録。取材のため女性…
宮部みゆきさんによる、同名ゲームのノベライズ。ゲームは未プレイです。 頭に角を持って生まれ、「霧の城」に生贄として捧げられる宿命を背負わされた少年。その霧の城で、檻に閉じ込められた少女を見つけた少年は、少女を助けようとするが……。 よく出来た…
年刊日本SF傑作選、2008年版。2007年版の「虚構機関」と比べると、濃い作品が集まっているように感じたのは私だけでしょうか? 好みの分かれそうな作品が多かったような気がします。傑作佳作が揃っているのは確かなのですが、苦手な人が多そうな作品…
正統派の国産ファンタジー。精霊の卵を宿した少年チャグムと、それを守る女用心棒バルサの物語。 落ち着いた話運びで、少年の成長が丁寧に描かれているのが好印象でした。シリーズ1冊目ということですが、本作だけでも非常にきれいにまとまっていて、満足度…
第5回C★NOVELS大賞受賞作。橋を架ける魔術を使う架橋技師(ポンティフェックス)たちの物語。橋の魅力にとりつかれている主人公フレイは、師匠の汚名をはらすために、敢えて戦争に利用される道を進んでいくのだが……。 一冊で手堅くまとまっています…
2007年度発表のSF作品のベスト傑作選。コミック1作にエッセイ1本を含めた16作を収録。傑作選の名前に相応しい贅沢な構成で、現在活躍されている作家の作品がしっかりまとめられている印象でした。これ一冊を読めば、読んでおくべき短編作品は最低限…
第一部完結の第三巻。久しぶりに、新作ファンタジーをあまり積まずに読みました。 魔物と対決する力を得たアーレン、優秀な薬草師となったリーシャ、魔物すら惹きつけるバイオリンの才能を開花させたロジャーの三人が、いよいよ出会い、魔物と対決することに…
アーレン、リーシャ、ロジャー、それぞれの青春編とも言えそうな第二巻。配達士として、薬草師として、旅芸人として、それぞれ修行を積みながら才能を開花させていく三人ですが、もちろん順風満帆とはいかなくて……試練や災難が容赦なく襲いかかっていきます…
三部作第一部の、三分冊一巻目。夜になると恐ろしい魔物が現れるため、人々は護符に守られた家の中で震えて朝を待つしかない世界を舞台に、魔物に反撃することを願う少年アーレンの冒険を描く物語。中心となる主人公はアーレンですが、他に二人、賢く優しい…
どっしりと力強かった「老ヴォールの惑星」と比べると、どちらかと言えば軽めのお話の短編集でした。全5篇収録。 表題作の、軽妙というか、どこかコントのように進んでいってしまうファーストコンタクトの面白みとか、「Slowlife in Starship」の、ニートの…
積読消化の古典SF。8編プラス解説を収録。 割とストレートで、わかりやすいお話が多かったと思います。 「干渉する者」「かけがえのない人造物」「小さな町」が楽しめました。今読むと、ちょっと古く感じてしまうところはありますけどね。 表題作である「ま…
続けて小説も。 ソノラマ文庫97年刊行作の復刊。 発達した機械が人類に対して氾濫をおこした未来世界。スラムのような街、荒野をうろつく野獣のような機械たち。その機械を狩ることを仕事とする狩人のタケルが、会話機能を持った機械を狩ってしまったこと…