久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/諸諸感想・レビュー等

小説

「バースデイ」

鈴木光司さんの「リング」シリーズの短編集。「リング」「らせん」「ループ」を補完する作品でもありますね。山村貞子の呪いによって最後を迎える人の姿を描いた二つの話と、ヤマムラサダコの呪いから解放されたその後の世界を描くお話と。 映画版「リング」…

「トンコ」

第15回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作の表題作含めて、三本のホラー小説を収録した短編集。 輸送中の事故により、一匹で山中をさまようことになってしまった食用豚のお話である「トンコ」。親から虐待されている少女が、幸せな家族になるために皆でゾンビ…

「沈黙のフライバイ」

野尻抱介さんによる、宇宙開発を題材にしたSF短編集。五本を収録。 落ち着いた筆致で、宇宙開発に取り組む人々の真剣な思いや、独特な探求心、困難に挑む姿等が描かれていました。松浦晋也さんの解説にもありましたが……登場人物が基本的にとても理性的で、想…

「puzzle(パズル)」

廃墟マニアしか訪れないような孤島で見つかった、不可思議な三体の死体。その地を訪れた二人の男は、事件について対話していくのだが……といったお話。 推理小説というよりも、奇妙な味の小説といった感じに思えました。真相を推理するよりも、独特な雰囲気を…

「雀蜂」

貴志祐介さん作のサバイバルホラー。一応ネタバレがありますので、未読の方はご注意下さい。 冬の山荘で目を覚ました男。彼は部屋に現れた蜂を見て、自分には蜂毒のアレルギーがあり、次に刺されたら命を失うかもしれないことを思い出す。季節外れの蜂の襲撃…

「小説 伊勢物語 業平」

日経新聞夕刊で連載されていた、髙樹のぶ子さんの「小説 伊勢物語 業平」が先日最終回を迎えましたね。 タイトル通り、「伊勢物語」を小説の形で描いた作品。優れた才能があってもままならないことも多い人生を、それでも最後まで生き抜いた男の物語でもあっ…

「ワカタケル」

日経新聞朝刊で連載されていた、池澤夏樹さんの小説「ワカタケル」が先日最終回を迎えましたね。 ワカタケルが大王となり、国を治め、そしてこの世を去った後のことまでが描かれていました。神話の世界が終わり、人の歴史へと時代が移り変わっていくまでを描…

「探偵ガリレオ」

東野圭吾さんのミステリー小説。短編集で、5話収録されています。 超常現象としか思えないような不可思議な事件を、物理学者の主人公、湯川が科学的に解き明かす……という内容。科学には疎い私ですが、説明はわかりやすく、娯楽作品として面白かったです。ホ…