久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ワカタケル」

 日経新聞朝刊で連載されていた、池澤夏樹さんの小説「ワカタケル」が先日最終回を迎えましたね。

 ワカタケルが大王となり、国を治め、そしてこの世を去った後のことまでが描かれていました。神話の世界が終わり、人の歴史へと時代が移り変わっていくまでを描いたお話だったようにも思いました。

 はるか昔のお話であり、登場人物が半ば神話の世界の人々ということもあってか……その考え方や行動が理解しづらく、また共感しにくいところも多く……個人的に、小説としてはあまり楽しめませんでした。

 終盤の展開を考えると……ワカタケルをずっと支え続けていた女性、最初から彼女の視点でお話を語り、彼女の目から見たワカタケルや日本を描き続けた方が、お話もわかりやすいものになったのではないかなぁと思ったりもしました。

  日本の歴史や神話について、興味深く思えた点もあったので……それらについては、改めて勉強してみたいと思います。

 

現代語訳 日本書紀 (河出文庫)

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現代語訳 古事記 (河出文庫)

現代語訳 古事記 (河出文庫)

 

 

 そう言えば、「日本書紀」や「古事記」をちゃんと読んだこともないんですよね。一度、きちんと読んでみたいですね。