第一部完結の第三巻。久しぶりに、新作ファンタジーをあまり積まずに読みました。
魔物と対決する力を得たアーレン、優秀な薬草師となったリーシャ、魔物すら惹きつけるバイオリンの才能を開花させたロジャーの三人が、いよいよ出会い、魔物と対決することになるわけですが……随分あっさり終わってしまったなぁ、という印象でした。ほんとに、第一部完結といった感じです。
魔物との戦い、護符の扱い方、クライマックスの決戦など、ちょっとゲームを彷彿とさせるところもあって、その辺は作者の「D&D」の趣味が反映されているのかなぁと思いました。主人公三人の役割分担なども。もし自分がアーレンのPCだったら、最後どんな作戦をたてるのか、なんて想像もしてしまったり。
凄惨な描写はあっても、抑制のきいた訳文ですので、落ち着いて読めるのは良かったです。
日本の読者を待たせない、という企画で発行された第一部ですが、第二部以降も同じように発売されるのでしょうか?
- 作者: ピーター・V・ブレット,池田宗隆,和爾桃子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/01/30
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (9件) を見る