久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「プシュケープリンセス」刈野ミカタ

 MF文庫Jライトノベル新人賞第5回佳作受賞作。幼い頃世界から消え、周囲から存在をなかったことにされてしまった妹。その妹のことを唯一人覚え続けている主人公が、幻想世界の住人である少女によって、王位争奪戦に巻き込まれていくというお話。
 展開と説明のバランスが悪い印象を受けてしまいました。前半の伏線が足りないため、最後の真相が唐突に思えてしまうところもあって。設定をきちんと説明するには、お話自体が短すぎる気もします。
 主人公がこの手のお話では珍しく、かなり冷静で取り乱さないタイプなのは印象的でした。マイペース。好みが分かれそうなタイプの主人公ですね。
 事件が解決しないまま、とりあえず一区切りというような終わり方でしたが……続き、今月発売されるみたいですね。

プシュケープリンセス (MF文庫J)

プシュケープリンセス (MF文庫J)

プシュケープリンセス 2 (MF文庫J)

プシュケープリンセス 2 (MF文庫J)