久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「いまを生きる」

 録画しておいたものを視聴。名門の全寮制高校で、親や教師に縛られていた生徒たちが、新しくやってきた破天荒な教師の教えに影響を受けて、自分たちの自由な価値観や夢を取り戻そうとしていく。だがそれが、やがて問題を起こすことになってしまい、そして……。
 自分がまだ学生の頃に見ていたら、きっとすごい感動したんだろうなぁと思います。型破りなやり方で自由な精神を教える新任教師に憧れ、押さえつけようとする親や教師に反感を覚え、自由な感性を得て行動していく学生たちに共感していたんだろうなぁと思います。でもこの歳になってみると、ちょっとそう思えないところもありますね。若い頃はとかくいろいろなものに影響を受けやすく、ときにそれが暴走してしまうこともあって。だからこそ、周りの抑えが必要なときもあるわけで……新任教師の教えも、自由を求めた学生の行動も、決して間違いではなかった。でも不器用で、正しくもなかったのだと思います。新任教師が軽率な行動を諌めるシーンもあったのですが、そのときの言葉は生徒にちゃんと届いているようには見えませんでしたしね。
 若い頃に一度見ておきたかったです。学生の頃、友人が、とても好きな映画だ、と言っていたことを思い出したりもしました。

いまを生きる [DVD]

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