ひどいいじめを受けていた主人公は、ある日誘拐され、同じようにさらわれてきた学生たちと一緒に、見知らぬ校舎で目を覚ます。放送の指示に従って、周りに置かれていた武器を手にして校舎を移動した彼らは、手かせをされたいじめ加害者たちと遭遇するのだが……。
印象的な表紙や、「いじめっこは皆殺し。」という帯のコピーから、凄惨な復讐劇やホラーサスペンスのような内容を想像していたのですが……思いの外、大人しい内容のお話でした。暴力表現も控えめ。主人公の最終的な判断も、常識的というか、倫理を逸脱しないものでしたし。ただそれ故に、お話自体が軽くなってしまい、いじめ問題についてもきちんと踏み込んで描いていないように思えてしまいました。
落ちもちょっと甘いですよね……全体的に、もう一工夫欲しかったです。
- 作者: 秋山弘行
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: コミック
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