久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「PSYCHO−PASS サイコパス」最終話

 シビュラシステムにより精神状態を計測され、犯罪を犯す恐れのある人間は「潜在犯」とされてしまう未来社会を舞台にした、SFハードボイルド、完結。
 管理社会・ディストピアがテーマの一つとなっているSF作品ですが、登場人物の関係や描き方は、むしろ昔の刑事ドラマを思い出させるようなところがありましたね。そして物語の中心となっているのは、槙島聖護狡噛慎也という二人の男の対決、それに新米刑事だった常守朱の成長でした。法で裁けない犯罪者を裁くために、自らも法の外に行こうとする狡噛慎也と、法の側に踏み止まろうとする常守朱と……二人の関係の描き方は良かったのですが、槙島聖護についてはもう少し踏み込んで欲しかったような気もします。
 ドミネーター等のSF的小道具の類いは、どれも魅力的でした。格好良いです。

PSYCHO-PASS サイコパス VOL.1【Blu-ray】

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 小説も何冊か出ているのですね。

小説 PSYCHO-PASS サイコパス (上)

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小説 PSYCHO-PASS サイコパス (下)

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小説 PSYCHO-PASS サイコパス/ゼロ 名前のない怪物

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