久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「天王寺さんはボドゲがしたい」第1巻

 文武両道で美しく、多くの人の注目を集めながらも、クールで人と関わることのない少女、天王寺ユリア。彼女をライバルのように思いながらも、相手にされていないように感じていた南森ゆきは、ひょんなことからボードゲームを楽しむユリアの姿を見、同時に彼女が極度の人見知りであるという事実を知る。それをきっかけに、ゆきもまたボードゲームの世界に足を踏み入れることになるのだが……といった感じのお話。
 一見クールだけど実際はただの人見知りで、ボードゲームを遊んでいるときはころころと表情をよく変えるユリアがとにかく可愛かったです。自分が知らなかったユリアの一面を見てより彼女に近づきたいと思い、同時にボードゲームの面白さに惹かれていくゆきの心情も丁寧に描かれていて……二人の少女の関係を見守りたいような気持にもなりました。
 私もボードゲームが好きなので……ボードゲームを楽しく、そして真剣に遊んでいる様子には共感を覚えてしまったりも。学生の頃、放課後に友人たちとゲームを遊んでいたときのことを(私の場合は主にTRPGTCGでしたが)思い出したりもしました。
 作中登場のゲーム……「ガイスター」と「カタン」は一応遊んだことがありますね。「ツァウバー シュタウバー」は初めて知ったゲーム。いつか遊んでみたいですね。