「ぼくらの」の平行世界を描いた小説版、ついに完結。残された子供たちの戦い、引き継ぎ戦、それに世界の行く末。
前巻の終わりは、もうほんとに全滅エンドでも不思議ではない雰囲気だったのですが、見事にきれいにまとめられましたね。いやほんとに、前巻を読み終えたときには、こんなに後味の良い前向きなラストを迎えられるとは想像もしていませんでした。それでいて、無理やりハッピーエンドにしたというわけでもないですし。「ぼくらの」のテーマ、戦いのルール、登場人物たちの心情や生き方を踏まえての、理想の最後だったと思います。ただ嫌な気持ちになるだけのバットエンドではない、ちゃんとした物語の終わり方を考えると、これしかないとも思えますね。良い外伝ノベライズでした。
原作コミックの方も、完結は結構近いようですが……あとがき代わりの対談を読むと、やっぱりもう一波乱ありそうな感じです。楽しみなような、怖いような……。
- 作者: 大樹連司,鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/06/19
- メディア: 文庫
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