久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「勇午 洞爺湖サミット編」1、2巻

 2巻も出たので一気読み。洞爺湖サミット開催間近に、国内に潜入した国際テロリスト。彼の要人殺害を防ぐための交渉を勇午が引き受け……という内容。交渉のためにロシアや韓国に行ったりと、久しぶりに国外も舞台にしています。
 展開に緊迫感があり、味のあるゲストキャラクターも多かったのですが、最後はあっけないというか、駆け足気味に終わってしまった印象。2冊でまとめると、最後の方がどうしてもあっさり目になってしまいますね。展開に余裕がないですし。
 国外編のときのような、信念と信念のぶつかり合いみたいなものも、国内編ではあまり感じられませんし……やっぱり「勇午」は、国外編のときの方が面白かったと思います。お話のスケールも大きかったですし。全体の雰囲気作りとか、キャラクターの格好いい描写などは悪くないだけに、いろいろと残念でした。
 また国外編をやってほしいものですが……。

勇午 洞爺湖サミット編(1) (KCデラックス)

勇午 洞爺湖サミット編(1) (KCデラックス)

勇午 洞爺湖サミット編(2) (KCデラックス)

勇午 洞爺湖サミット編(2) (KCデラックス)

 そういえば、今回、次巻予告がないですね。次はどうするんでしょう?