最終巻。遂に完結なわけですが……どうも急いでまとめたような印象があって、すっきりしない感じが最後まで拭えませんでした。今一つその後がはっきりしないサブキャラも多いですし、戒と曳士の対決もあっさりとした印象。キャラクターの感情の面でも、語り足りない気がします。勇基の行動、生きる意志を伝えるあたりは、キレイに描かれていましたが。その彼のメッセージが、結局本作のテーマだったのでしょうか? どんな状況になっても、傷が増えるばかりでも、それでも生きていこうという……。
総じて……個人的には、戒と勇基がガルドの何でも屋のような仕事をし、そこにアシュラムの思惑が絡んでくる中盤辺りが一番楽しめた気がします。終盤は、情報や設定の説明と物語運びが、どうしても上手く噛み合っていないような印象を受けてしまったので。
- 作者: 結賀さとる
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2010/02/27
- メディア: コミック
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