久道進の日記帳

文芸同人サークル「Whatnot」活動報告/本、アニメ、映画、ボードゲーム等の感想・レビュー

「ましろ色シンフォニー」2巻

 完結。まさか2巻で完結するとは思いませんでした。
 後半、すごい駆け足の展開ですね。原作ゲームにあった、新吾と愛理が恋人として付き合い始めた頃の初々しいやり取りが大幅にカットされているのは残念。愛理と母親の対立や、試験のときの愛理のいじましい振る舞いや、その後の母親との和解等も省略されてます。脇キャラの出番も少ないですし。紗凪はまったくといっていいほど出番なしです。ぱんにゃも。
 コミックとしては、全2巻でキレイにまとまってはいるのですけどね。付き合うまでの流れや、初々しい二人のキスと友人の冷やかしで終えるエンディングも悪くはないです。全体を通して、照れた愛理の表情や、しっかりしている桜乃の振る舞い等も良かったですし、騒がしいアンジェの姿も楽しい。コミックとして出来は良い方だと思うのですが……でも、やっぱりもう1冊欲しかったですね。もう1冊あれば、もっと丁寧に原作のエピソードを拾えたのに、と思ってしまいます。

ましろ色シンフォニー (2) (角川コミックス・エース 265-2)

ましろ色シンフォニー (2) (角川コミックス・エース 265-2)